総社古墳群 蛇穴山古墳2023/02/15 13:47

前橋市総社町に残る総社古墳群を訪ねました。
蛇穴山古墳(じゃけつざんこふん)
形状
七世紀後半築造の方墳
蛇穴山古墳全景
一辺が44メートルの方墳でその墳丘は三段以上で表面は葺石が施されていた。また、その周囲は二重の堀に囲まれた周堤が巡らされていた。
周堤や堀は地面に埋もれているためか現場では確認できなかった。
蛇穴山古墳の形

石室
石室は南側に向かって開く。石組が見事なのに感心する。
蛇穴山古墳石室入口
羨道がないことが特徴だ。長い羨道がなく巨石で囲まれた玄室となる。
石室の両側壁、奥壁、天井石は一つの巨石が使われ表面に漆喰が施された跡が残っている。
蛇穴山古墳玄室
玄室奥には大きな切り石が置かれている。この上に館が置かれていたのかもしれない。
蛇穴山古墳玄室奥

石室の築造を見ると七世紀になると石材工作の技術がかなり発達していたことを見ることができた。

令和5年2月4日撮影
 
      群馬県 前橋市 総社町      (令和5年2月15日)