仏陀像(エローラ第2窟)2012/01/25 02:20

仏陀像(エローラ第2窟)
アジャンタ第26窟の開削が6世紀前半で5世紀後半より再開されたアジャンタの活動は終焉を向える。その後の活動はエローラに引き継がれ8世紀まで続いた。エローラの仏教活動が盛んであった7世紀、その頃は、中央アジアでは麴氏高昌国が滅び唐が進出し土蕃のソンツェンガンポ王のもとへ文成公主が降嫁した。唐の長安では玄奘インドへ出発、大慈恩寺が建立された。朝鮮では新羅文武王仏国寺無説殿建立。日本では法隆寺金堂釈迦三尊像建立。といった時代であるのだ。
アジャンタでは結跏趺坐した仏陀像が多かったがエローラでは倚坐像が圧倒している。

仏陀像(エローラ第4窟)2012/01/25 23:43


仏陀像(エローラ第4窟)


説法印を結ぶ仏陀倚座像である。脇待の菩薩像は身体をS字にくねらせている。唐の脇待菩薩像の三曲法に通じるものであろう。


仏陀像(エローラ第5窟)2012/01/28 16:00


仏陀像(エローラ第5窟)


このヴィハーラ窟も仏殿に刻まれた仏陀像は説法印を結んだ倚座像でした。



仏陀像(エローラ第6窟)2012/01/29 21:08

この窟も仏殿の像は説法印を結んだ倚座像です。

仏陀像(エローラ第6窟)


また、仏殿全室右壁で孔雀明妃立像が仏殿を守護しています。

孔雀明妃立像


孔雀は毒蛇を退治することから守護神として祀られているようです。妃の豊満な腰と乳房には圧倒されますね。