チャンパのかたち(14)フクティック村のかまど2013/03/08 09:57

フエの近郊にフクティックという村がある
Uの字に曲がった河に囲まれたフエの伝統的な村だ
その村の家屋は特徴がある
フクティク村の家屋
                       (伝統的は住居)
真中に先祖を祀る祭壇があり
その右側が男の部屋 そしてその右側が女の部屋である
女は中央の祭壇の前を通り抜けて男の部屋には行かない仕来りがあるそうだ
家屋の中央にある先祖を祀る祭壇
               (中央に設けられた祖先を祀る祭壇)
右側の女のエリアにあるキッチンに造られたかまど
洪水になっても使えるようにと地面から離れて造られている
フクティク村のかまど
かまどのまえに花だけの祭壇があった
日本で言うかま神さまなのであろう


    ベトナム  中部  フクティック村  (2013年1月)

チャンパのかたち(13)シヴァ神胸像2013/03/07 10:46

シヴァ神の胸像
シヴァ神胸像

どこから出土したものか?
顔は当時のチャンパの王のものであろう
力強さがみなぎっている

      ベトナム  中部  チャム博物館   (2013年1月)

チャンパのかたち(12)蛇を食べるガルーダ2013/03/06 16:47

12世紀~14世紀の遺跡タップ・マムから出土したガルーダ像
大蛇の尾を左足で踏みしめ左手で腹を掴み頭から飲み込んでいる
タップ・マム出土蛇を食べるガルーダ

動物像が一番すぐれているのはこの時代の彫刻だと言う
巨大なガジャシンハ(象頭獅子)像もタップ・マムのものである
タップ・マムのガジャシンハ像

       
         ベトナム  中部  チャム博物館  (2013年1月)

チャンパのかたち(11)踊り子と笛を持つ楽士2013/03/04 15:47

ミソンより海岸に近いチャキュウ遺跡で出土した
基壇の装飾のアプサラの踊り子と笛を持つ楽士です
チャキュウ遺跡踊り子と笛を持つ楽士
しなやかに舞う踊り子は軽やかで明るく美しい
この軽やかさ明るさは当時チャンパと交流のあったインドネシアの影響があると言う
踊り子の素肌を見せた腰には特徴のある飾りをつけている
この飾りはあまり見かけていないものである
笛を持つ楽士は膝をついてじっと大人しく自分の出番を待っているようだ

    ベトナム 中部  チャム博物館   (2013年1月)