チベット(4)唐蕃会盟碑2013/03/23 20:10

ジョカン寺の前に建っている碑文の話である
吐蕃と唐が攻防するなかで両国が会盟した回数は10回にもなるそうだ
この石碑はその最終10回目のもので821年~822年に相方で会盟した結果を
碑文に刻み823年にジョカン寺の前に建てたものである
ラサのジョカン寺(大昭寺)

西は大蕃、東は巨唐と記し吐蕃を唐に比肩した対等国として表現するとともに両国の関係を舅甥関係に擬して両国の親善の強さを強調している
唐蕃会盟碑
会盟の内容は国境の劃定と国境侵犯の禁止などで国境地点には境界碑を建てた

吐蕃は西安を落としても中原に進出して王朝を拡大することはなかった
モンゴルや満洲から興った征服王朝の元や清とはその点が異なっている
その疑問は別にして
相手の力が弱いとみれば力で征服(解決)してしまう唐が会盟(外交)で話しをつけたのは
大唐をしても吐蕃の力が侮れなかったからにほからなない



     チベット ラサ  唐蕃会盟碑  (2010年10月)