守護神(サンチー第1ストゥーパ) ― 2012/02/25 13:50
守護神(サンチー第1ストゥーパ)
サンチーにストゥーパを最初に祀ったのはマウリア朝(前324~187年)のアショカ王であったと言われている。ストゥーパの材料は土であったが、土から煉瓦へ煉瓦から石材へと変わっていった。そして古いストゥーパは新しい材料で包み込まれ大きくなっていった。
トラーナと呼ばれる塔門が東西南北に建てられたのは紀元前35年ごろであるという。塔門は三本の梁を掲げ神社の鳥居のようである。ここでは塔門に見える守護神について焦点をあてた。
西門のヤクシャ
4人の太鼓腹のヤクシャが梁を支えている。ヤクシャは毘沙門天の前身であるという。ちょっと体形が私に似ている。
北門の象
4頭の象が力強く門を支えている。鼻をよじり今にも暴れ出しそうである。
東門の象とヤクシー
この象は鼻を垂らして歩いている。力んで門を支えている場景ではない。その隣のヤクシーは私代の言葉で表現すると「とてもグラマーでした」ということになります。
南門の獅子
インドの国章となっているライオン(獅子)が4頭背中合わせて門を支えている。口を開いた表情がどちらかと言うとかわいい。
東門門柱のヤクシャ
左右の門柱の内側の最下部に守門神ヤクシャが掘り出されています。
北柱
蓮の花束を持っている守門神。これがアジャンタ第1窟で言うならばテンペラ画のパドマパーニ(蓮華手)ということだろう。
南柱
払子のようなものを持つ守門神。門の内側に顔を向けている。
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