山陰海岸(香住海岸)(令和元年5月13日) ― 2019/06/05 11:24
春日山城址(令和元年5月12日) ― 2019/06/07 20:29
上杉謙信の居城跡春日山
春日山神社より杉林の坂道を登って行くと
平らな千貫門跡に着く 左手には空掘りと塹壕跡とある二本の切り通しが残る
上杉少弼入道宅跡を過ぎると空掘の上部に出る 千貫門跡を見下ろす
その先に虎口があり登りきると直江屋敷跡がある
直江屋敷跡を登るとお花畑跡があり
さらに頚城平野が展望できる見通しの良い坂道を行くと
謙信が出陣の前に籠ったという毘沙門堂がある
お堂の中に祀られているのは毘沙門天
続いて戦勝や息災を祈祷した護摩堂や諏訪堂の跡を通り抜けて行くと
春日山の頂上にある本丸と天守台に辿り着く
本丸の裏側に油流しがあり
今でも水を湛えている大井戸がある井戸丸がある
井戸丸を下って登ると鐘楼跡があり
鐘楼跡の麓を回って行くと景勝屋敷跡である
ここから道は二の丸、三郎景虎屋敷跡がある三の丸へと下り、謙信像が立つ馬場跡へと続いている
加沢平次左衛門が書き残した「加沢記」の巻の二に春日山に関して「春日山」との記述があり御館の乱を記した部分がある。
「天正六戊寅年三月十三日謙信入道逝去有ければ、甥の長尾喜平次景勝と北条氏政の末男三郎と申を関東より呼越参らせ景虎と名付け両人なから養子と約束有けれども、譲なく風と逝去成ければ、本丸、二丸の間にて合戦有、此由三郎景虎の臣遠山左衛門、山中民部右衛門小田原に告げければ氏政聞給いて、景勝退治あらんとて舎弟美濃守氏明、氏邦大将にて先陣松田尾張守、相随人々には千葉、中山、宇都宮、由良、本庄、高山、倉賀野、太田☐☐川村、小幡、長尾、大胡、石野、佐野、清水太郎左衛門、塀賀伯耆守都合三万余騎、先陣氏邦沼田に着ければ後陣は武州川越にさゝえたり、三郎景虎生涯の由告来りければ如何思召たるか、皆々小田原へ引帰れける」
利根川と吾妻川の合流点に突き出した台地の先端に白井長尾氏の居城白井城があり、越州上杉勢力の上州の拠点が吾妻谷の入口にあったのである。
新潟県上越市春日山城跡 (2019年5月12日)
かえる三題 ― 2019/06/08 11:54
カンウォンドスナップ一「春川明洞通り」2019.6.9 ― 2019/06/21 08:48
冬のソナタのドラマの舞台となったチュンチョンのミョンドン通りのスナップです
6月9日チュンチョンは雪でなく雨でした
街のプレートの足タッチするのが私の訪問のあかし
あれから20年近くが過ぎ二人の姿はあの時のままです。像はあのドラマの記憶を今のものとして甦らせる力を持っているのである
通りの二階のお店で食べた鶏カルビ(dakgalbi)はご当地グルメです
冬ソナの銅像のほか癒しのキャラクターも並んでいます
家族を大切にする韓国人ならではの像ですね
最後は市民ホールの広場のチュンチョンの子どもたちの顔壁画です
チュンチョンの子どもたちの元気度が漲っていました
韓国は4度目の訪問です。訪れる回数を重ねるほど外国に行ってしまったとの感じがどの国より薄いと感じます。
韓国 江原道 春川 (2019年6月)
カンウォンドスナップ二「南怡(ナミソム)」2019.6.10 ― 2019/06/22 11:09
冬ソナがあってのナミソムは今でも観光客の姿は絶たない
6月10日今日も雨であった
ナミサムは北漢江の中洲にある鳩サブレのような形をした島である
北漢江は京畿道加平郡と江原道春川市が相対する岸を流れ中洲のナミサムはどちらに属するのか?どちらでもないナミサムはNaminara Repubulicという独立国なのである
ナミナラ共和国へ入出国する方法は二つある
それは水面を船で渡る方法と空中をジップワイヤーで滑って越える方法である
船着き場でアンニョンハセヨ ナミソムイムニダ Welcomeと一対の雪だるまの人形が歓迎する
提灯を吊るした五葉松の道を進むと
冬ソナの雪だるまさんが 雨ですっかり濡れているなあ
冬ソナのファーストキッスの場所の設定なのだ
なんとしてもここだけは見ておかないとと雨の中ネタェコイアの道へ
ここでも冬ソナ(恋歌)像がありました
ナミナラ共和国にはなくてはならない冬ソナのドラマ
俳優たちは今でもみなさんのこころの中で甦り生き続けています
「冬のソナタ」は心の奥のスクリーンを灯しつづけていくことでしょう
韓国 ナミナラ共和国 (2019年6月10日)
2019ふるさと初夏①ケロチャン無事参上 ― 2019/06/23 11:40
カンウォンドスナップ三「仏教寺院(新興寺と月精寺)」2019年6月 ― 2019/06/24 11:42
カンウォンドにある2つの仏教寺院を訪ねました
一つは束草(ソッチョ)にある新興寺(シヌンサ)と
もう一つは平昌(ピョンチャン)にある月精寺(ウオルジョンサ)です
一つは束草(ソッチョ)にある新興寺(シヌンサ)と
もう一つは平昌(ピョンチャン)にある月精寺(ウオルジョンサ)です
それぞれ新羅の善徳女王(ソンドッヨワン)の時代の創建で1300年以上の歴史を持つ古刹でありす
朝鮮王朝第3代王太宗により廃寺になったり朝鮮戦争による焼失など幾度かの災難を克服して現在に至っている
本尊は釈迦如来のようで日本でいえば曹洞宗と同じ本尊を祀る禅宗の寺である
○束草(ソッチョ)にある新興寺(シヌンサ)
一番高台に三聖閣という御堂がある
中を覗くと三つの聖人が祀られている どうも仏教の仏様ではない
その一段下が釈迦如来を祀る本殿の極楽賓殿だ
本殿内の釈迦如来像
本殿前の中庭
創建以来残るものは本殿前の石段の手摺(ガードストーン)だけかも
本堂と同じレベルに鐘楼があり
中庭の一段下に幅広の普済楼がある
普済楼は参拝者を仏前に導く入口であるようだ
普済楼の先に四天王門がありここを抜け渓流に架かる橋を越えると
1989年建立されたという統一仏(トインプル)が鎮座している。
民族統一の願いを負託されたこの仏は弥勒菩薩だそうです
弥勒菩薩は56億7千万年後に仏となりこの世に現われ人々を救済するという未来仏で現在須弥山の上空にある兜卒天という天界で修行をしているそうです
なるべく早く民族統一の願いが叶うようにと仏前で祈りました
弥勒菩薩は56億7千万年後に仏となりこの世に現われ人々を救済するという未来仏で現在須弥山の上空にある兜卒天という天界で修行をしているそうです
なるべく早く民族統一の願いが叶うようにと仏前で祈りました
○もう一つは平昌(ピョンチャン)にある月精寺(ウオルジョンサ)です
月精寺は新興寺を同じような五台山国立公園ないの山深い閑静かな森の中にあります
一柱門から天王門までは渓流に沿った自然味豊かな道がつづきます
モミの森は行くひとにグリーシャワーを浴びせリラックスさせます
さすがに五台山国立公園の中にあるだけあります
足元を愛くるしいリスが走り回りこころを癒してくれます
グリーンシャワーの森は聖域を守る四天王が立ち並ぶ天王門へとつづきます
天王門を入るとここでもリスが参道の岩のうえで夢中で餌を食んでいました
私がカメラを向けて近づいても逃げ出しません
その次に金剛楼がありその先に石段がありここを登ると本殿のある中庭に入ります
近くに金剛橋という橋がありこの建物とセットで「金剛」という仏の教えを諭すものだろう
金剛楼の上には色鮮やかな八角の回転する??がある
この形は須弥山や兜卒天といった曼荼羅の世界を現しているものなのか??
水平に出ている棒をつかんで右回りで一回転させた
金剛門の階段を登り切ると本殿の中庭へ入る
本殿の正面に太鼓、鐘、魚鼓、??の鳴り物が四つ並んだ鐘鼓楼がある
それらの鳴り物はどのように使われていのだろうか?
北京や西安では鐘で開門、太鼓で閉門を知らせたというが
鐘鼓楼の右隣に聞きなれない沸乳閣という真水が滾々と涌き出す水場がある
生活用水を供給する井戸なのか身を清める場所なのか??
中庭の真ん中に高さ15メートルほどの高麗時代の石造りの八角九重の塔が聳え「寂光殿」と額を掲げた本殿がある
寺院の建物は朝鮮戦争で全滅、この石塔だけが残ったそうである
本殿のなかでは真新しい釈迦如来が鎮座する
新興寺と同じようにここ月精寺にも最上段に三聖閣があった
閣の中を覗き見ることができなかったが、新興寺と同じように三聖人が並んで祀られているいるのに相違ないだろうと思っている
寺の造りは色彩がとても鮮やかである
仏塔は石造りがきわだっている
敷地内に墓所が見えない
仏様も神様も同じ場所に祀られている(神仏習合)
仏様も神様も同じ場所に祀られている(神仏習合)
韓国 江原道 束草 平昌 (2019年6月10~11日)
カンフォンドスナップ四「城隍閣(ソンファンガク)」 ― 2019/06/25 14:33
チョンソンのアラリ村で朝鮮時代の住居を見ることになっていた。今回朝鮮の住居について特に興味があったのは仏壇や神棚といったものがあるのか?またあるのであればどのようになっているのかということであった
ガイドにこの旨質問したところ「家の外にある」というだけの説明であった。そこでアラリ村内を探しまわったところ目立ちにくい藪の中で一宇の御堂が目にとまった
木陰にソナン(城隍)堂と説明がある
ガイドにこの旨質問したところ「家の外にある」というだけの説明であった。そこでアラリ村内を探しまわったところ目立ちにくい藪の中で一宇の御堂が目にとまった
木陰にソナン(城隍)堂と説明がある
ソナン堂という御堂の入口には「しめ縄」を張って神域を囲っている
堂の中には なにやら 二体の神様が祀られていた
これはどうもソッチョの新興寺の三聖閣に祀られていた神様と同じようだ
供養机に城隍神 神位」と書かれた神札がお札立てにおさめられている
こりゃ祀る神が異なるが祀り方は自分の家の神棚と同じではないか
次に行ったピョンチャンの月精寺のモミの森の参道では偶然にも「城隍閣(ソンファンガク)」という御堂を発見した
しめ縄はなく一体の神様が祀られていた
堂の脇の掲示板に曰
「地域の土俗神を祀る場所で仏教が定着に併せて仏教に収容されました。全ての思想や信仰を収容するという仏教の包容力を伺わせます。国師堂、国師壇、伽藍堂、城隍堂とも呼ばれています。」
寺院内に祀られる三聖閣と参道にある城隍閣にどのような関係があるのか?
三聖閣の祀る神様は国単位で共通する神様で城隍閣で祀る神様は地域や家単位の個別の神様を祀るものなのか?(三聖閣と城隍閣の関係は町の神社と家庭の神棚の関係とようなものではないかと勝手に推測しました)
韓国 江原道 旌善(チョンソン) 平昌(ピョンチャン) (2019年6月11日)
カンウォンドスナップ五「雪岳山(ソラクサン)」 ― 2019/06/27 17:15
束草(ソッチョ)では雪岳山(ソラクサン)国立公園内の権金城と新興寺を観光
ソラクサンナショナルパーク
熊さんが出迎えてくれました 韓国にも「ツキノワグマ」が生息しているんだね
ソラクサンナショナルパーク
熊さんが出迎えてくれました 韓国にも「ツキノワグマ」が生息しているんだね
ナショナルパークには幾つものトレッキングコースが整備されていて、なかでもケーブルを使って権金城(クオングムソン)へ登るのが最も観光向けのコースです
今日は雨降りでしたが、風がなくケーブルは運行していた
ケーブル駅から雨霧のなか暫く岩道を登る 途中リスがちょろちょろと登場
15分ほどで展望台に到着
ここで晴れていれば展望できるソラクサンのパノラマや高麗時代に元寇を防ぐため築いたという城壁も雨と霧でさっぱり見えない
こんなパノラマが楽しめるはずだったのに残念
ソラクサンナショナルパークには幾つものトレッキングコースが整備されているのでトレッキングを目的に訪れるのも良い ただし山火事防止のため春(3~5月)、秋(11~12月)は入山禁止となるようなので入山できるか確認して出かけて下さい
麓の韓国レストランで山菜定食の昼食 好き嫌いの少ない小生美味しくいただく
この店では不老草などたくさんの薬草を売っていた
(三人前の料理)
50年も昔の話し、職場の部長が朝鮮は戦争で山はどこも禿げ山ばかりだと聞かされた記憶がある。熾烈な戦争(例えば春川では国軍第六師団主力の頑強な抵抗により北鮮の第二師団主力の進撃を阻止など)が続いたのだからその話に疑いは持たなかった。しかし今この旅で見る春川、束草、旌善、平昌など江原道の山々は松などの樹木が生い茂り緑で覆われていて禿げ山など一つも見あたらない 平和であるありがたさはこの豊かな山容を見るだけでも感じることができる
韓国 江原道 束草 (2019年6月10日)
カンウォンドスナップ六「カンヌン端午祭官奴仮面劇」 ― 2019/06/28 19:30
カンヌンの街へ到着した時間は6月10日の夕刻でした
ナムデチョンの川辺で開かれている端午祭の最終日
一時間の見学時間その全てを「官奴仮面劇」の見物に当てました
ナムデチョンの川辺で開かれている端午祭の最終日
一時間の見学時間その全てを「官奴仮面劇」の見物に当てました
仮面劇は無声劇で役者のうごきと伝統楽器の音楽だけの約50分位の劇でした
役者が韓国語で台詞を喋ったとしても内容は理解できません。ただ初めて見る仮面劇を伝統音楽を聴きながら役者の身振り手振りを珍しく見入るだけでした
幟を先頭に楽士が演奏しながら列をなして入場、つづいて役者6名がつづく
役者は両班グアンデ、女性のソメカクシ(ソメ閣氏)、袋を全身にかぶったジャンジャマリ2名、剣を持った黒づくめのシシタクタク2名だ
まず袋を全身に被り海藻や穀物をぶるさげたジャンジャマリが乱舞
長い髭を蓄えた両班のグアンデ(廣大)が登場
つづいて鮮やかな民族衣装をつけたソメカクシが登場
ソメコクシを見染めたグアンデは彼女にモーレツにモーションをかける
ソメカクシはグァンデの求愛を拒んだが結局恋に落ちてしまう
急に黒ずくめの乱暴な男、シシタクタク2名が登場、剣舞を威勢よく舞う
いちゃつくグアンデとソメカクシを羨んでシシタクタクは二人にちょっかいをしかける
俺たちともいっしょに踊るようにソメカクシに強引に要求するシシタクタク
おれがさきだ、いやおれだとソメカクシを奪い合うシシタクタクの仲間割れ
さあさあ楽しく踊ろう踊ろうぜ やむをえずシシタクタクと踊ってしまう
シシタクタクの掌がソメカクシのヒップをいやしくさする
グァンデは激怒してやきもちを膨らませる
グァンデはシシタクタクを追い払いソメカクシを問い詰める
グアンデ:ソメカクシお前は潔癖なのか
ソメカクシ:いえいえ何も恥ずかしいことはしておりません潔癖です
しかしグァンデの叱責は収まらない
ソメカクシは身の潔白を証するためグァンデの象徴の長い髭で首を吊る
グァンデはようやくソメカクシの本心に感動して誤解を解けた喜びを皆でソメカクシを囲んで踊りまわる
楽士も観客も加わり踊りの輪を広げこの土地の安寧を豊作を祈願して仮面劇はおわる
めでたしめでたし
この官奴仮面劇は城隍(ソナン)堂の前で演戯したものだそうだ。ソナン堂に祀る神様に奉納し村の安寧と作物の豊作を祈るということか。偶然スナップ四のソナン堂と仮面劇が関連しているなんて思いもよらないことでした。
端午祭は今日が最終日ということで、川岸に並んだテントの出店でテーブルを囲んで飲み食い、おしゃべりする家族連れや仲間でチョウ満員でした。カンヌンのみなさんの元気に圧倒されました。演歌のような歌声が聞こえるブースもありました。
端午祭は今日が最終日ということで、川岸に並んだテントの出店でテーブルを囲んで飲み食い、おしゃべりする家族連れや仲間でチョウ満員でした。カンヌンのみなさんの元気に圧倒されました。演歌のような歌声が聞こえるブースもありました。
韓国 江原道 カンヌン(江陵) (2019年6月10日)
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