西夏王国の幻影を訪ねる②額済納旗「カラホト」 ― 2016/07/28 21:38
NHKシルクロードのカラホトを見てから行きたいと願っていた
そのあこがれし「カラホト(黒水城)」へ2014年6月22日午前11時到着することができた
NHKの取材陣はエチナからラクダをしたてカラホトをめざしたが、我々は四人乗りの四輪駆動車(トヨタと三菱)を用いた
外国人観光客の入域が制限されているからなのか人影がまったくない
入場入口も無人で入場は素通りだった
そのあこがれし「カラホト(黒水城)」へ2014年6月22日午前11時到着することができた
NHKの取材陣はエチナからラクダをしたてカラホトをめざしたが、我々は四人乗りの四輪駆動車(トヨタと三菱)を用いた
外国人観光客の入域が制限されているからなのか人影がまったくない
入場入口も無人で入場は素通りだった
入場してカラホトの西の城壁を捉えた感動の瞬間
西北角の保塞上にシンボルの仏塔が見え
大小5基並んだラマ教の仏塔並ぶ
その保塞の外側の下に供養塔が並んだ塔林遺跡がある
NHKの取材ではこのなかの一つの供養塔からコマのような型押しの仏がこぼれ出ていると報告されていたが、コマようなものはどこにでも発見することができなかった
泥擦擦と説明書きがある(エチナ博物館所蔵)
泥擦擦と説明書きがある(エチナ博物館所蔵)
西南に続く城壁は馬面と馬面の間が最も砂に埋もれその先の角の外側に小さなモスクが見える
シルクロードの要衝であったカラホトにモスクがあっても不思議ではない
長さ370メートルの西の城壁の真ん中に西門が口を開く いよいよここから入城する
西門をカギ形に曲がって城内へ入っていく
城の中も城壁に向って砂が吹き溜まっている(西北方面)
反対側も同じだ(西南方面)
カラホトは西夏の時代に築城されたが、元代に拡張され現在の規模になった
西夏の城は東北(右下)の角の部分である
(エチナ博物館展示)
まずはカラホトのシンボルの仏塔に向う
この仏塔は元の時代に建てられたものである
チベット式の仏塔を見上げる
城内の北側ではあちこちに多種多様な陶器の破片が散らばっている
陶器は墳墓に陪葬されるほどの貴重な品物であるがこれが無造作に打ち捨てられているのだ
貴重な壷を持ちだすことなく人々が消えたのは何故か?明の攻撃が急であったのか??
(エチナ博物館展示)
城内には官署街、諸王住居、寺院、商業街、手工業街、住宅などが配置されていた
西夏の遺跡として明らかなものは仏塔跡だ
(西夏仏塔)
城内を直進すると砂を被った東門がある
西門より砂の堆積が厚い
東門より南方向に建物の残骸が並ぶ キャラバンサライの跡であろうか?
門を抜け場外に出ると外側は砂の堆積が少なく厚みのある頑丈な門の造りに圧倒された
カラホトで発掘された絵画としては仏頂尊勝曼荼羅、金剛亥母曼荼羅、阿弥陀来迎図などの宗教絵画が知られているが、それらは皆ロシアのエルミタージュ博物館に所蔵されている
(銀川 寧夏博物館)
2時間ほどカラホトを歩き回った 堆積した砂に足を取られても靴の中に砂が入ることはなかった
中国 内モンゴル自治区 エチナ旗 カラホト (2016年6月22日)
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