新疆ウイグル(12) 陵墓 ― 2012/04/24 17:10
香妃の墓=アクバル・ホジャ・マザール)
カシュガルにバラの花の庭園と緑のタイルが映えるいかにも王が愛する妃のために建てたと思わせる「香妃の墓」と呼ばれる陵墓がある。
正規の名はアクバル・ホジャ・マザールで16世紀イスラム白帽派の指導者の一族5代72人が眠る墓所であるが、1874年に大改修が行われ現在の華麗な姿になったという。香妃はこの地から清の乾隆帝に嫁いだ。家を出た者が死後実家の墓に葬られることがないのが道理であると思われるが、墓所を華麗な姿に改造し一族の墓に埋葬した清の皇帝の思惑は如何であったものだろうか。と考えた。
(モスクに置かれた棺)
モスクの隅に棺が無造作に転がっていた。死体は清められ白い布で3回くるみ白い袋に入れこの棺に安置されモスクに運ばれ葬儀が行われる。但しモスクで葬儀をするのは男性だけで女性はモスクに運ばれることはない。(女性は自宅で行われると聞く)
(陵墓に隣接する墓群)
墓は土葬で北枕にして埋葬されるようだ。墓は単人墓と家族墓があるが、偉人を祀る陵墓の周囲に墓群が開かれることが多いようである。
陵墓のドームの下で香妃の棺は右の奥に置かれていた。妃はいつも砂棗の匂いを漂わせていたそうである。
中国 新疆ウイグル (2011年10月)
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