守護神(ピタルコーラー第4窟) ― 2012/02/13 22:43
ピタルコーラー石窟を見に谷に下っていくとナイフでえぐり取られたような岩壁に石窟寺院の遺跡が並んでいる。黄色いシートがあるところがヴィハーラ窟の第4窟にあたりその右隣がチャイトヤ窟の第3窟である。ここで取り上げる守護神は黄色のシートのところにある。
現在、我々が各石窟へ往来する窟前の道は過っては無かった。道は川伝いにあって各々設けられた石段を登り出入りしたようである。途中に石門がありここから上が聖域でこの境に守護神が立っているのが普通である。
ここの守護神、すなわち正面の守門神は以前写真で見たものとかなり傷みが進んでいて非常に残念である。また、手前の横壁にナーガらしきものが見えるが蛇の頭部分しか残っていない。シートで隠れて見えないが守門神の右横には象が並んでいるようである。ちゃんと残っているのであればちょうとスリランカのアヌラーダプラのルワンウェリ・セーヤ仏塔の基壇を守る象のように整然と並んでいるのであろう。
僧院の入口はアーチと柱で仕切られ、柱の最上部には馬や牛、虎や獅子などの動物が彫りこまれている。
写真の有翼の動物はどうやら獅子のようである。
僧院のなかに配置された僧坊は今でも形を留め当時の修行僧の姿が浮かんでくるようである。
僧坊の跡に入って見ると紀元前1世紀であっても修行僧たちは快適な環境で修行できたのだなと感じた。
仏教国のスリランカは仏教国なので遺跡はきちっと管理されていたが、ヒンズーの国インドにあっては仏教遺跡の保護・管理は十分とは言えないようである。
仏教国のスリランカは仏教国なので遺跡はきちっと管理されていたが、ヒンズーの国インドにあっては仏教遺跡の保護・管理は十分とは言えないようである。
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