仏陀像(アジャンタ第1窟)2012/01/10 17:35

仏陀像(アジャンタ第1窟)
アジャンタ第1窟が造営されたのは紀元後5世紀後~6世紀とされている。このころ中央アジアではキジル石窟やベゼクリク石窟の造営がすでに始まり、中国でも麦積山石窟をはじめ炳霊寺石窟、雲岡石窟、龍門石窟などで造営が盛んであった。
アジャンタやエローラを見ただけであるが、大仏のような大きい仏像は必要なかったのであろうかまったく無い。また、中国窟のように石窟であっても仏像は塑像が多いがここでは岩から彫り出したものが多い。形は説法印を結び王様のように倚坐している仏陀像が多く仏陀の権威がつぶさに伝わってくる。
第1窟はヴィハーラ窟であり柱で区分けされた広場を回廊が巡りその一番奥に仏殿がある。ここに仏陀像は結跏趺坐の姿であった。