フランススナップショット小紀行⑬監獄としてのモン・サンミシェル2014/02/17 20:30

モン・サンミシェルの長い歴史なかに
監獄として使われた時があったことを見過ごしことができない
今の僧院聖堂の姿も監獄時代の形と変わらない
騎士の間という豪華な部屋がある
ここで騎士が会議と開いたことはなく実態は修道士の作業場であった
監獄時代ここは囚人の作業場として使われたという
モン・サンミシェル 騎士の間

修道士の納骨堂があるが
19世紀ここに大車輪が据え付けられた
修道僧の納骨堂の大車輪

それは獄の下から食糧など物資を運び上げるためのしかけであった
囚人はこの車輪に入れられ必死に輪を回した
この力によって車輪の軸に巻き付けられた鎖のロープが巻き上げられ
物資が下から引き上げられた
食糧など物資を引き上げる
         壁に沿って引き上げられる運搬橇(トレイ)

修道院の司祭は修道士やその土地の民を裁く力を持っていた
神聖な場所に監獄の同居が必要であったということ
それが新たな認識であった
    フランス共和国 モン・サンミシェル  (2014年1月24日)