アジャンタ第19窟2011/12/31 14:12

アヤンタ第19窟ストゥーパ
ストゥーパ
前期窟の第9窟や第10窟の時代より500年ほど下りいわゆる後期窟(5世紀後半~8世紀ごろ)と呼ばれる時代になると、同じチャイトヤ窟である後期窟第19窟の形状は前期窟と同じ馬蹄形が引き継がれているものの、仏龕と仏像の出現、構造の複雑化、装飾の華美化などの進展が見られる。
第19窟のストゥーパは2段の基壇部がいっそう高みを増し、正面に仏龕を設けて仏陀立像を彫りだしている。平頂はいっそう天空の宮殿のような形相を呈し逆ピラミッド型の頂板の上に四方をヤクシャに支えられた海中を漂うクラゲのような傘蓋が天に向かって伸びている。アジャンタ石窟の仏陀像はほとんどが説法印を結ぶものであるが、ここの仏陀立像は両手が失われていて何の印を結んでいるのかが興味あるところである。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック