箕 輪 城 跡
榛名山の東南麓に広がる丘陵に1500年頃上野国の守護代長野氏により築城された。
北 榛名山方面の展望
箕輪城構成図
箕輪城跡の標高は約270メートル、面積は47ヘクタール(東西500メートル、南北1,100メートル)に及ぶ丘城(一部平城)である。西は榛名白川の断崖に臨み、南は椿名沼、東と北は水掘を回し守りを固めている。
搦手口
東側の搦手口より城内に入る。左手は搦手馬出がある。
二の丸
坂道を登り上げると縦横各約80メートルの二の丸に着く。ここは出撃用の拠点で四方に出撃できる位置にある。
本丸南掘
右に折れ本丸に進むと左手に本丸と二の丸を隔てる幅30メートル深さ10メートルの空掘がある。
本丸南虎口・馬出
更に進むと右手に本丸門馬出しがある。
(振り返って撮った写真)
本丸
本丸跡には箕輪城の歴史と構造を記した石碑が建てられている。
本丸
南北約100メートル、東西約70メートル、東側に高い土手が 築かれ外からの視界を遮っている。
御前曲輪
本丸の一部であったと考えられている。南西の隅に物見櫓が建てられていた。
落城の際に長野業守以下が自刃した持佛堂があったと伝えられている。昭和に発見された井戸の中より多数の五輪塔の墓石が発見された。昭和21年に箕輪城将士慰霊碑が建てられた。
本丸・御前曲輪間掘
この空堀は東部が浅く西部が深くなっており、西の空堀に降りる通路となっていた。
本丸掘
本丸の西側の掘である。初期の空堀は全て通路壕であったが、後に掘り下げられてその働きを失っていった。
本丸西虎口門・橋台
蔵屋敷から本丸に架かっていた木橋を渡ったところに門跡が確認された。ここに一階建ての高麗門があったと推定されている。
三の丸
発掘調査によると長野期頃は屋敷地、北条期頃には鍛冶場、井伊期頃に三の丸と造り替えたことが判明した。
大堀切・土橋・郭馬出
大堀切によって城は南北に区切られ土橋ひとつで連結されている。一城別郭の城である。先にみえるのが郭馬出である。
郭馬出・大掘切・土橋
郭馬出は城の南側に出撃する拠点として備えられた。
(郭馬出より大堀切と土橋、二の丸方面を振り返って見る)
郭馬出西虎口門
発掘調査の結果、郭馬出の西側虎口で門跡を確認した。城門は二階建の櫓門と推定し復元した。
木俣曲輪
郭馬出を堀で隔てた曲輪で、発掘調査の結果家臣団の屋敷地の一つと考えられている。
慶長3年(1598)井伊直政は城を高崎に移し箕輪城は廃城になった。
写真:令和2年7月28日撮影
記事:各々の説明文は城内の掲示板や観光パンフレットを参考に
しました。
群馬県 高崎市箕郷町 箕輪城跡 (令和2年8月17日)
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