エジプトの記憶(6)ツタンカーメンのカルトゥーシュ2017/05/02 19:50

ツタンカーメンの墓から発見された黄金の王座と厨子に記された王名枠カルトゥーシュに着目してみた

黄金の王座の左右の肘かけに記されたカルトゥーシュ
        左の肘かけに即位名が記されている
         スカラベが太陽ラーをころがしているような象形文字で
         ネブケベルウラーと読むらしい
ツタンカーメン黄金の王座
 

        右の肘かけには誕生名が記されている
         上段の4つの象形文字はアテン神を示すもので
         トゥトアンクアテンと読める
ツタンカーメン黄金の王座
        

では厨子のヒエログリフではどうだろうか

厨子のヒエログリフの中に記されたカルトゥーシュ
        厨子の側面に即位名と誕生名の両方が記されている
ツカンカーメンの厨子


        左側の即位名は黄金の王座のものと同じである
        しかし右側の誕生名は上段の文字が王座とは異なっていて
        アテンでなくアメンで厨子の誕生名はトゥトアンクアメンと読める 
なぜ誕生名が王座と厨子とでは異なるのか??
ツタンカーメンは誕生した時点ではトゥトアンクアテンと名付けられ生前作られた王座にはそのように記されたが死に至っては厨子にトゥトアンクアメンと記された
ツタンカーメン王はアテン神の生ける姿として生まれアメン神の生ける姿として葬られたのであればそうせざるを得ない特別な理由があったのだろう

         エジプト・アラブ共和国  (2016年11月)

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