スペイン③スペインの街角2015/04/09 22:10

5月13日更新  (八)太陽の海岸ミハス            追加
5月 1日更新  (七)アルハンブラ宮殿の思いでグラナダ    追加
4月30日更新  (六)ラ・マンチャ              追加
4月28日更新  (五)コルドバ                追加
4月21日更新  (四)西ゴート王国の古都「トレド」      追加
4月18日更新  (三)マドリッドの広場とスペインの画家たち  追加
4月10日更新  (二)カタルーニャの気風           追加

(一)バルセロナの隅切り十字路
バルセロナに着いたのは午後7時前
第一印象はなんだか薄暗い街だなと感じた
原因はまだ橙色に光る街路灯がまだ点灯していなかったからだ
一夜明けた街の印象は全く違うものであった

バルセロナの十字路は何処も四隅がカットされているので大変見通しがよい
バルセロナ

十字路を曲がるのに隅がカットされているだけ歩く距離が少ないわけだが
歩いてみるとなにか妙に長く感じるのが不思議である
私はバルセロナの隅切り十字路と名付けた
バルセロナ 隅切り十字路

路地に入って壁に絵が反乱しているのもこの街の特徴だ
歩道を行き交う人も壁画の中に溶け込んでしまう
スペイン バルセロナ

バルセロナの空と地中海のブルー
 地中海をしみじみ見つめたのは初めてだ
 地図では瀬戸内海のように内海と認識していたが
 実際はとても広々と感じた
 この海岸は人口の砂浜であるとのことだ
 浜でくつろぐことも価値ある生活の一部ということか
スペイン バルセロナ 地中海

(二)カタルーニャの気風
バルセロナで見かけたのは奇抜なデザインの建物
手引書によるとモデルニスモ様式の建築とある
バロック建築のように彫像や彫刻でごてごての装飾したものではなく
こんな形をあっけらかんと使って見た目に気にならない
異質な空間が異質を感じさせない
奇抜な形が奇抜を感じさせない
それはここだけの魔法
カタルーニャだけで出現できた魔法の世界だ

バルセロナのプラタナスの街路樹もガウディ風の形に整えられている
カタルーニャ風の街路樹形式ともでも呼ぼうか
バルセロナ


目玉が一面取り付けられたビル
 今で言えば監視カメラがあちこちに設置された歪んだ街を象徴できる
バルセロナの建築
                             (?)

カタルーニャ音楽堂
 この造りを何て言葉で表現したらいいのか 表現できない
 イスラム建築のようにも見えるし ムデハル様式と言えるのかな??
バルセロナ カタルーニャ音楽堂

 
 右端の柱に掲げた像は社会主義のプロパガンダ風なもので
 女神像の右手には最初は草狩り鎌が握られていたそうである
 今はナチスのような右腕を挙げる様に変わっている
 この国にファシズムの時代があったことを象徴していると思う
バルセロナ カタルーニャ音楽堂
             (リュイス・ドメネク・イ・モンタネール)

カサ・ミラ
 曲線を重ねた奇抜な建物
 中はどんなだろうか??楽しそうな家だ
バルセロナ カサ・ミラ
 
                      (アントニ・ガウディ)

(三)マドリッドの広場とスペインの画家たち
マドリッドはバルセロナのような奔放さなく王国の古都という雰囲気の街だ
内陸の街でもちろん海はない

広場
ヨーロッパの都市は広場を抜きで語れない
ここマドリッドも広場を取り上げないわけにはいかない

街の中心は太陽の門
 過って街が城壁で囲まれていた時代この広場に門があった
 マドリッドの人々が自然に集まるところだ 日差しが眩しい
マドリッド 太陽の門

広場の道端にあるセロキロメートルの標識 ここがスペイン交通の起点だ
マドリッド ゼロキロメートルの標識

広場の通りに立つ芸術作品? 籠にコインを入れると動き出す
ヨーロッパの街で共通して見られる大道芸術
マドリッド 大道芸術


今日は天気が良いのでベランダで日光浴を楽しむ夫婦の姿が目に留まった
マドリッド 日光浴


マドリッドで最も古い広場がマヨール広場だ
闘牛やお祭りに使われている
マドリッド マヨール広場


王宮の近くにあるセルバンテスを記念して造られたスペイン広場
中央にセルバンテスの記念碑とドン・キホーテとサンチョ・パンサの像がある
マドリッド オリエンテ広場


スペインの画家たち
スペインが育んだ画家たち
 ベラスケス
 ゴヤ
 エル・グレコ(出身はギリシャ)
 ピカソ
 ダリ
 ミロ

プラド美術館
マドリッド プラド美術館

         ベラスケス
             ラス・メニーナス(女官たち)
         ゴヤ
             着衣のハマ、裸のハマ
             1808年5月3日の銃殺
             我が子を喰らうサトゥルノ
             カルロス4世の家族
         エル・グレコ 
             聖三位一体

ソフィア王妃芸術センター
マドリッド ソフィア王妃芸術センター

        ピカソ
             ゲルニカ
  
        ダリ
             偉大なるる手淫者
スペイン ダリ 偉大なる手淫者

             
             ヒットラーの謎
  
ダリ
        
1937年、ピカソはゲルニカをダリのヒットラーの謎を制作した
スペイン内戦に介入したヒットラーの暴挙がテーマとなっていると思われる

マドリッドでピカソの「ゲルニカ」とゴヤの作品を
トレドでエル・グレコの「オルガス伯の埋葬」が鑑賞でき大変満足

(四)西ゴート王国の都「トレド」
トレドはタホ川に囲まれた西ゴート王国の城塞都市だ
またここはエル・グレコが暮らした街でもある

対岸の丘から眺めたトレドの全景
 ミケランジェロ広場から眺めたフィレンツェの景色より
 城塞としての厳しさが伝わってくる
トレド全景

タホ川に囲まれたトレドの街は絶景だ
トレド全景


街の中心にあるカテドラルはスペイン・カトリックの総本山だ
高さ90メートルの鐘楼が壮観だ
トレド カテドラル


広場を挟んでエル・グレゴの息子が設計したという市庁舎がある
スペイン トレド 市庁舎

トレドで見逃せないものはサント・トメ教会だ
ムデハル様式の塔とエル・グレコの作品「オルガス伯の埋葬」
スペイン トレド サント・トメ教会


日が傾いた街角はひっそりしていた
トレド街角


ユダヤ人街があり人影は見えなかった
トレド ユダヤ人街

レコンキスタが成った15世紀キリスト教が尖鋭化されユダヤ教徒は追放令により
イベリア半島から追放された

(五)コルドバ
8世紀後ウマイヤ朝の栄華の跡を残す古都コルドバ

グアダルキビル川に架けられたローマ時代のローマ橋を渡る
正面に西方のメッカとするため造られた壮大なイスラム寺院のメスキータ
中央はレコンキスタ後キリスト教時代に建てられたゴシック様式の中央礼拝堂だ
スペイン コルドバ

門が二方向に7か所も設けられておりこの寺院の規模と権威の重さが感じられる
馬蹄形アーチの茶色の部分はレンガの組みであることがここに来て初めて分かった
スペイン コルドバ

メスキータの北側は旧ユダヤ住居区で白壁に囲まれた細い路地は
ブルーの鉢の赤い花が飾られている
スペイン コルドバ

レコンキスタ後に建てられたアルカサール
コロンブスがカトリック両王に謁見したところ
スペイン コルドバ

(六)ラ・マンチャ
オリーブ畑や麦畑がうねってどこまでもうねって続く大地
丘の上には麦粉を挽く黒帽子の風車が並ぶ
ラ・マンチャはドン・キホーテの物語の舞台となった

ドン・キホーテの物語に登場する風車群
スペイン ラ・マンチャ

1605年その物語を発表したのはスペインの文豪セルバンテス
1616年4月23日没はシェークスピアと同じ日である
来年は没後400年となる
スペイン ラ・マンチャ

セルバンテスは変な騎士と欲のない従者をこの物語の主役と選んだ
その名はドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャとサンチョ・パンサ
ラ・マンチャの光、スペインの星よ、比類なきドウルシネーア
主役はそれまでの騎士道物語を奈落へと落としめた
スペイン ラ・マンチャ

ドン・キホーテの舞台となった旅籠のような!?
いやいやレストラン兼お土産屋です
土産の品はコルクやオリーブ製品、イチジクのチョコレート
スペイン ラ・マンチャ

併設されたドン・キホーテ博物館
ドン・キホーテの隣に座ってカシャ!!  私は透明人間
スペイン ラ・マンチャ

ラ・マンチャの町コンスエグラ
小さい街でも闘牛場やサッカー場がありました
スペイン ラ・マンチャ

怪傑ゾロのドラマが思い浮かぶラ・マンチャでした

(七)グラナダ
イベリア半島最後のイスラム王朝が栄えた古都
ギター曲の「アルハンブラ宮殿の思い出」を弾くためにクラッシックギターに
凝った時代があった
だから出来たらアルハンブラ宮殿に一度行ってみたいと
思いをためていた
スペイン グラナダ

アルハンブラ宮殿敷地内
アルハンブラ宮殿の広大な敷地には
城塞アルカサバ、王の居城であった王宮、カルロス5世の宮殿、夏の離宮ヘネラリーフェ庭などがある
それらの建物はさて置いて
建物を廻るためには広場や庭園などやそれら歩道が結ぶ
この空間もとても気持ちがよい
スペイン グラナダ

何処を撮っても糸杉が写る
糸杉はここではなくてはならない立木なのだ
スペイン グラナダ

スペイン グラナダ

小動物や猫までも住みくつろいでいる
スペイン グラナダ

スペイン グラナダ
        
         

 

フラメンコ
グラナダを言えばフラメンコ
夜、開演時間が迫っていた小劇場へ駆け付けた
スペイン グラナダ

        
小劇場で披露されたフラメンコの音楽と踊り
思っていたより過激な踊りであった
手の振りや足の踏みつけは獲物を前にしたガラガラ蛇のようでもあり
ひとの深層の激しい気持ちを苛立ちのように大胆に吐露して相手のぶっつけるでいるようだ
フラメンコはかっこいいが演じたり観客として気持ちを同感するのは
日本人には心情的に届かないところがあるのではないかと思わざるを得なかった
スペイン グラナダ

激しくぶっつかるのではなく寄り添ってくるような
かわいい!!ガイドさんのフラメンコ   
スペイン グラナダ


若い時からの思いを遂げるのには滞在時間が少なすぎたがこれが私の
最大限の努力の結果なのだ

(八)太陽の海岸 ミハス
白い村
太陽が照っていれば白い村は眩しすぎるに違いない
雨上がりの村はくっきりとした姿を見せてくれた
スペイン ミハス

白壁が続く坂道
ブルーの花鉢を飾るカフェやショップが並ぶ
スペイン ミハス

ピカソがお出迎え
ピカソの生誕の地マラガが近い
スペイン ミハス

闘牛場と教会
観光地ということで立派な闘牛場がありました
スペイン ミハス

スペイン ミハス


つづく

        スペイン王国  スペインの街角  (2015年3月)