仏陀涅槃像(アジャンタ第26窟) ― 2012/02/12 16:48
アジャンタ第26窟においてインドで最も大な涅槃仏に遇うことができた。全長7.1メートルの涅槃仏は左側廊で頭を入口に向けて横たわり頭上から射し込む光が全身を照らしていた。
上空には飛天が舞い、寝台下では弟子たちが跪いている。
寝台下の後ろ姿の弟子は誰であるのか、弟子は念仏を唱えているように見える。また三脚に吊るされた水筒のようなものは何なのか、釈迦の死に水であるのか?
沙羅双樹の下、釈迦の足下で蹲る弟子はアーナンダであろうか。釈迦の入滅の深い悲しみが伝わってくるようだ。
中国などで見た石窟寺院の入口は南に開けられ涅槃物は仏殿の一番奥(中心柱窟では正面の裏側)の北壁を背にして頭を西に向けて横になっている。ここでは位置が仏殿の奥(ストゥーパの裏側)ではなく入口のすぐの左側廊である。しかし、入口が西に開けられたアジャンタ第26窟では左側廊が北壁にあたり仏陀の頭は西を向き横たわる方向は同じ律に基づいている。
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